ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

5章:〜再会〜 (1/4)

5章:〜再会〜

百合はストラップを見たまま固まった。


…さて…どうやって伝えるか…


とりあえず、右手を軽く上げてみせた。


「…挨拶?…先輩とそっくり…」


固まっていた彼女も、右手を軽く上げる。


…いけるかも…なら、これはどうだ?


四つん這いになって、辺りを探すフリ。


「っ!……先輩…なんですか…?」


恐る恐る、という感じで尋ねてきた。


ストラップはハッキリと首を縦に振った。


彼女はその場で腰が抜けてしまった様だ。


「先輩…ストラップになっちゃった…」


骸骨になった俺を遠い目で見つめる。


…喋れねーと何も伝えられねーな…


携帯をいつもの手順で開き、上に乗る。


「…え?何をする気なんですか?」


俺はメールを打ち始めた。


携帯の上で跳びはねるストラップの姿を
へたり込んだまま見届ける百合。


しばらくして、彼女の携帯が鳴った。


「…メール…せ、せ、先輩から…!」


彼女は驚きのあまり、なかなか
新着メールを開けずにいる。


…そりゃ驚くよな…


やっとの思いでメールを開き、読んだ。


「信じられねーだろーけど、今の俺は
この骸骨のストラップの中に居るんだ。
芦田って先生の話だと、この状態からは
回復する可能性もあるみてーだけど…。
もし俺が元に体戻らなかった時は、
俺の事は綺麗サッパリ忘れてくれ」


彼女は最後まで読むと、急に恐い顔をして
骸骨のストラップを睨みつけた。
53 /106

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

大好きな君の傍で ©著者:陽

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.