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2章:踏み切りと女の子
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「うち、お客用の布団ないから一緒に寝る事になるけどいい?」
戻った千花は有無を言わさず押し入れから布団を出すと半分開けた状態で布団に寝転んだ。
「私、帰るよ」
「いいから寝なって!てかのん、手ぶらじゃん。明日学校行けねーじゃん」
千花はケタケタと笑うけど眠たそうな目をしていて、
「お邪魔…します」
悪いと思い、半分開いた布団のスペースに入り込んだ。
「まぁ学校なんて荷物なくても行けるし、うちらと一緒にサボっちゃうか」
ふぁーと大きな口を開けあくびをする千花は私の頬を撫でた。
「…ごめんね。痛かったっしょ?」
眠たそうな千花は優しく微笑み目を瞑った。
真っ暗な部屋に千花の寝息が響く
誰かと寝る初めての夜だった。
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