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3章:〜中学校〜 (2/70)

この辺りの地域は、明日から僕が通う
中学校が唯一の中学校だった。


近所を歩き回っているうちに、
その事実に気付いたのだ。


…幼稚園の記憶か蘇る。


以前の幼稚園からは、エレベーター式の
進学コースが用意されていたのだが、
学費と偏差値は桁違いなので
進学を諦める家庭も少なくないとか。


まさか…そんな事は無いだろう。


嫌な予感を振り払い、悟と散歩を楽しんだ。


夕方になり、門限の時刻が近付いたので
悟と別れ、夕暮れの家路をのんびり歩いた。


「茶髪に青い瞳…お前、健だろ」


同い年くらいの男の子が立っている。


「覚えてないか?俺だよ、貴雄」


微笑を浮かべ、自分の名前を名乗った。


「あぁ、お父さんが幼稚園の経営者の」


「よく覚えてたなぁ。それならもちろん、
俺ら自身の事も覚えてるよな」


「綺麗にしてくれてありがとね」


無表情でそれに応戦する。


「変わってないな、その生意気な態度」


「君も相変わらず気味悪い笑顔だね」


「………」


「………」


数分間に渡り、二人は睨み合っている。


沈黙を破ったのは貴雄だった。


「中学、お前もあの中学だろ?
よろしくな…外人」


気味の悪い笑顔を残し、去っていった。
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13年間 ©著者:陽

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