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3章:〜中学校〜
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いよいよ入学式の日。
布団から出るのがやっと、という様に
体が重く、鈍くなった感じがした。
「おはようございます、お母様」
「おはよう、健。
今日はずいぶん遅かったわね」
「はい…ごめんなさい」
「…さぁ、朝食を召し上がりなさい」
トーストにハムエッグ、コーンスープ。
それらを平らげ、約束の時間に外に出る。
悟と一緒に登校する約束をしたのだ。
母は後から車で来る様にお願いし
僕と悟と、悟の母の三人で歩いた。
「健君、相変わらず礼儀正しいのねぇ」
「いえ、まだまだ至らない所もあります。
父や母が望む礼儀とは程遠いですから」
「そう…何もそこまでしなくても…ねぇ」
「健の家は色々厳しいんだよ。な?」
「うん。」
それから他愛のない話をしながら、
中学校に向かった。
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13年間 ©著者:陽
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