ついに、時は来た！

　真鍋は残された僅かな視界を便りに、ケーコに会いに行く事を決心した。


　今のケーコは、目映いばかりの輝きを放つ。


　ケーコは虎之助も参加する同じ舞台に立つ。


　そして…


　イベント当日…


　場所は、“都市開発計画”の一端として、立ち退きが決まった、コマ劇場と同じビルにある、巨大クラブ。


　歌舞伎町、最後の夜に相応しい舞台は、危険な香りが立ち込める…。


　ベールに包まれた“ホタル”の姿を一目見ようと、群がる人々。


　その裏では、噂が噂を呼び、真鍋を捕らえようと鉄壁の包囲網が敷かれていた。


　光り輝く“ホタル”の歌声に導かれる人々…。


　闇夜で妖しく輝く真鍋を狙う“夜の住人達”…。


　光と影…。


　かけ離れた世界で住む、真鍋とケーコは果たして出逢う事が出来るのだろうか？


　真鍋は微かな“光の糸”を闇の中で手繰り寄せる…。


　全ての謎が解き明かされる…。