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10章:悪夢
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ナオキは帰って来なくても連絡はとりあえずくれた。
帰って来れない事に対しての言い訳も、明らかに嘘だとわかっていても追求はしなかった。
ある日の夜中
その日も金縛りにあう夢をみた。ほとんどが金縛りにあっている自分を天井の高さぐらいから見下ろしてる事が多かった。
最近は
これが本当に金縛りで自分の魂が体から抜けているなら、このまま戻らずに死ねたら楽なのに…と思うようになっていた。
その日は
夢から覚めると涙がとまらなくなって、だんだんと呼吸がしずらくなり苦しくなった。
枕元にあった携帯に手をのばしナオキに電話をかけたが、私は発信のボタンを押したまま苦しくて携帯を離し、ナオキが出たか出なかったかもわからなかった。
私は自分なりに過呼吸なんじゃないかと思い、袋が近くになかったので両手で口を覆ってはみたが、しばらくそのまま苦しんだ…
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桜咲く頃 ©著者:レイナ
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