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5章:店長就任の挨拶 (2/2)



 営業終了後、いつものように佐山さんが女の子達に給料を配る もう見慣れた光景だ

しかしこの日は少し違った


「皆さん、お疲れ様でした 今日はですね、自分事なんですが、皆さんに発表したいことがあります」


女の子達がざわついていた


どうせ“店長就任”を発表するのだろう なにをわざわざ・・


「今日からですね、自分、[T]の店長になりました!」

「えー!」

「すごーい!」


女の子達も騒いでいた そんなに珍しいか? 店長になることがそんなに珍しいのか? この時、僕はさっさと帰りたいが故にかなり心中毒づいていた

佐山さんが店長になったから何が変わるというのだ

別に今の現状と何一つ変わらないじゃないか

それとも何か変な期待でもしてるのか

女の子達に直接言えはしないものの、僕の中では断言できていた 佐山さんが店長になろうとも


《何も変わらない》


と、いうこと。 なぜなら佐山さんは社長のロボットのような人だったから。 社長からしたらそれが良かったのかも知れないが、僕は見ててどうにも情けなさというかそういう部分を感じずにはいられなかった

しかし現実は社長のロボットであり、イエスマンでもある佐山さんが店長に、聞きたいことを社長に聞いて機嫌を損なわせた僕はお絞り配りに、

現実とはこういうものなのか

ただ、この[T]という店は《結果》さえ出せば評価される 結果を出せばいいのだ 社長のロボットに何ぞならなくても結果を出したらいい 現場に出ない社長へのアピール、評価材料は全て結果であるのだ

佐山さんは店長になった分、今以上の《何か》を求められているだろう あの社長の性格だ 無理難題だって普通に要求してもおかしくない


《店長》という“一張羅”の下には継ぎ接ぎにも似た《プレッシャー》がいくつもあるだろう


その点、僕はまだ平である

佐山さんを見返すためにも、社長に認めて貰い、給料を上げて貰うためにも、僕は‘のらりくらり’ではなく‘考えて’仕事をしよう

佐山さんの店長就任発表でざわついてるミーティングを横目に、考えていた―

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僕が風俗店のオーナーになるまでの日々 ©著者:cvbrkk

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