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4章:新しいスタッフ
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ガストから戻った僕に突きつけられた言葉
「お絞りを配れ」
社長の指示なんだろう
僕は約1週間ほどで勤務初日に与えられる仕事
《お絞り配り》
に戻された
きっと貰う給料の額は同じだろう
でも、何なんだろう この屈辱感は
方や店長昇格、方やお絞り配り降格か・・
やりきれなかった
給料云々よりもなぜか無性に悔しかった
勝手にライバル扱いしていた佐山さんに完敗したからなのだろう
全然大したことないんだな
僕は何を勘違いしていたんだろう
そんな誰にでも出来て、簡単に上手くいって、他人より良い給料を貰えてたら苦労しないじゃないか
どこかで目にしたことがある
‘収入=苦労=努力’
佐山さんをとにかく見てみよう みんな3日で来なくなったこの店で唯一3ヶ月以上続けてて、社長も認めてる男なんだ
僕は次々と来店されるお客様にお絞りを配りながら考えていた
上に行かなきゃ意味がないんじゃないか?
ただ良い給料を貰えたらそれで良いという僕の考えは、確実に変わり始めていた―
第四章 〜新しいスタッフ〜 [完]
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