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3章:接客(受付業務) (12/12)


本来ならば別れ際に僕が一言言うのが筋なのだろう

“すみませんでした”と。

しかし、わかってはいてもどうしても言えなかった 腑に落ちなかったのだ まったく手助けしてくれず、ただ怒鳴り散らしていた佐山さんに対して。

それでも、それでも謝るのが大人の世界なのだろうが。

考え方というのは千差万別だと思う

この仕事をして、給料を貰う以上、何かを吸収しなければ先はないと思っていた

漠然といるだけの者に下る評価はどの世界も一緒ではないだろうか


《使えない》


それはイコールで“要らない”を意味する

ならば、佐山さんから何を吸収できるのか

答えは一つだった―


《悪い見本》


この人は“悪い見本”を僕に見せてくれているんだ 僕は誰か新しい人間が入ってきても絶対に佐山さんのような態度は取らないようにしよう

そう決めた―


至る所で目に付く街の電飾とは裏腹に、僕の心は精彩を欠いていた


   ◆


第三章 〜接客業務(受付け)〜 [完]
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僕が風俗店のオーナーになるまでの日々 ©著者:cvbrkk

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