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17章:ゼロからではないスタート (8/8)




「有難う御座います」



その言葉しか出なかった 嘘くさい長いセリフなど意味を持たないだろう



「俺からおまえに電話するのは今日で最後や」



僕から連絡することはきっとない 別れを意味していた

今まで、いろんなことがありすぎて、言葉にならなかった きっと社長はまだ認めてはいないだろう 認めてくれる時は、この場所で誰もが知ってる店になった時、あの店は良い店だと知名度が高くなった時だろう その日まで、社長は僕の中で社長であり、越えられない壁なんだろう


子を想わない親がいないように、形どうあれ自分の下から巣立った僕に向けられた最後の優しさなのか




一つ悪いことが起きれば続けて起きるように、その逆もまたしかりだった


念願の営業許可が下りた


ここからが本当の勝負だ 負けるわけにはいかない 同様に僕のやり方でどこまで通じるのか 



期待と不安の入り混じる中、生まれ変わった新制[S]はオープンの日を迎えようとしていた―



第十七章 〜ゼロからではないスタート〜[完]
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僕が風俗店のオーナーになるまでの日々 ©著者:cvbrkk

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