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1章:第一部・短かった学生生活 (6/6)


当時、キャバクラもホストクラブも今みたいに一部とか…日の出とかじゃなくて、
夜中営業が当たり前だったの。

眠らない街…歌舞伎町…。

正に不夜城だった。


学校が終わって店行って…始発で帰宅して…遊が早上がりを待ち、一緒に寝ないで大学に行き授業に出席する…。

遊は寮だから寝てたんだろうけど…
私が眠れたのは電車の中とホテルで宿泊する時のみ。

遊と一緒に暮らす為…
最初週3日出勤をフル出勤にしたんだ…。

今でもあの時の私は頑張ったって思える。


親には"居酒屋"でバイトって話てたけど…やっぱりすぐバレて…。
最初は大激怒。
泣いて辞めてくれって言われたけど、
もう飽きれ果てたのか、
『授業出席するなら』
それを条件に何も言わなくなった。

でも仕事に慣れてくるとお客様も付く訳で…
同伴やらアフターやらで余り学校に行かなくなった…。

行けなくなったんだ…。

行く体力が無くなった。

だって最初っからとばして頑張っちゃったからさ…。


もっと早くお金を稼ぎたくて、ある日店の香織に相談した。

香織は私の一つ下の一ヶ月先輩。
店で一番仲良くしてくれた子…。
今でも大切な友達。

『蘭のスタイルならセクキャバの方が時給いいし、稼げるよ!』

私は何も考えず、目先のお金欲しさにセクキャバに仕事を変えたの。

香織が既に掛け持ちで働いていた店に…。


そして勿論遊には内緒で…。
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鬱〜壊れた私〜 ©著者:蘭

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