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7章:帰郷〜1回目
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7章:帰郷〜1回目
その日からスカウトと毎日のように電話した。
駅までの移動時間や、電車を待ってる間。
彼はマメで、こっちの都合に合わせて電話を掛けてくれる。
彼の山下は偽名で、名前をシュウと名乗った。
シュウは山下くんと同じで、1コ下の21歳だ。
今は私と同じ地元にいるが、東京と行ったり来たりで仕事をしているのだそうだ。
[早く家賃帰して、地元に帰っておいで。仕事紹介するから]
シュウは私にそう言う。
シュウは風俗店の方に人脈が強い為、私を風俗店に入れたがっていた。
風俗をしたくない私は、地元に帰ったら昼だけで働く。
とハッキリ、シュウに言った。
いつも通り昼→夜働いて朝5時頃家に着いた。
この頃のユウスケは、ほとんど家に帰らず、金だけを私にたかった。
家に居ると思えば、疲れて寝ている私に、入れるだけのエッチをした。
その日ユウスケは家に居なかった。
眠ろうと思ったら、なんとなく床に転がるケータイが目についた。
ユウスケの前のケータイだ。
ロックもしていなくて、簡単に中が見られた。
当時の私と出会ったばかりの時のメールがある。
私の名前は、[ユキ]じゃなく[ギャルショップ A]
と登録されていた。
女の子の名前の横には、大体アルファベットが着いていた。
どうやら女の子をA、B、Cでランクづけしているようだ。
メールの内容を見ると、私とユウスケが地元で遊んでいた期間、ユウスケは沢山の女の子と掛け持ちで遊んでいた。
私を東京に誘ったのと同じように、他の女の子にも
[一緒に住もう]だの[東京おいでよ]
などと誘っていた。
それにたまたま引っ掛かったのが私だったわけだ。
別にユウスケの事は好きじゃなかったので、傷つきはしなかったけど、張り詰めていた心が一気に解けた。
心と身体がとっても疲れてるのに、頭がガンガンして眠れなかった。
涙を沢山流して、タバコを間を開けずに吸いまくった。
シュウと話したくて、電話を掛けまくったが出ない。
そろそろ出勤の準備をしなければいけない。
朝の8時になった。
8月だったので朝日が眩しい。
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