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11章:彼からの連絡
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11章:彼からの連絡
家に帰って私は寝た
夢を見た
海の中をゆうゆうと
泳ぐ夢
色鮮やかな魚たちとの楽しい時間
釣糸には気を付けろ〜
誰の声?
プルルル
電話だ
夢の途中に起こされて
メッチャ気分悪い…
着信は彼
出るか迷う
文句でも言ってやろうか
「もしもし誰?
」
誰って分かってるケド
「あっオレ、昨日はごめんな」
「何が
」
うわぁ〜私…怒ってるぅ
「店終わって、待ち合わせの店間違えて、その後、携帯の充電が切れた…」
はぁ?
何言ってんのぉ
充電が切れた…って
私の方がキレてるわぁ〜
もぅどうしよう…
このまま彼とは終わらせようか?
あぁでもそれは無理
弱い私
「もういいよ」
「本当にマジごめん」
「もういいよ」
「今日店に来れる?」
「…モウイイヨ」
「えっ何て言ったの?」
「もう行くよ!って言ったのぉ」
「おぅそうか」
結局
結局
結局
店に行く私…
仕事を終え
私はまた歌舞伎町
彼が私の隣で座ってる
やっぱり幸せ
「ごめんな」
「もういいよ…ウフ」
「寂しかっただろ」
「もういいよ…ウフ」
「仲直りにシャンパン…」
…?
「だめ?」
キョトンと私を見つめる
…
「もういいよ」
「何が?」
「入れていいよ」
「マジ?ちょう嬉しい〜」
彼は私に抱きつく
嬉しい
虚しい
もういい…
全てどうでもいい…
私なんかどうでもいい…
彼がシャンパンをオーダーする
ちょっと待ったぁ!
「コールは無しでお願いします」
ほっー
間に合った
また一杯だけなんて
絶対にイヤ
こんな私ってバカ?
シャンパングラスを片手に
どんなに気取ってみせても
目は
死んだ魚の目
…(泣笑)
きっといいんだ
これでいいんだ
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