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10章:もう本当に疲れた… (1/1)

10章:もう本当に疲れた…

あれから数日たった…


彼は相変わらず荒れてる


最近の彼は
ホストの立場を忘れてる


当たり散らす彼に
私は疲れてきた…


このままではいけない!
「今日アフターできる?」

話をしたいって思った


彼は「あぁいいよ」
って言ってくれた。




いつもの店で私は待った


だいたいいつも
2時位には来る…


2時を過ぎても彼は来ない



あれ?


どうしたんだろ?


ミーティング延びているのかな?


電話した


出ない



もう3時

電話した



出ない…



もう4時


電話した



……


繋がらなくなってる




…閉店です…


バーを出て私は大泣き


待ちくたびれて
飲み過ぎちゃったよ…



私って何なんだろ

彼にとって何なんだろ?


答えなんか求めてない



聞きたくない



なんだか一人ぼっち



明るくなった歌舞伎町

…虚しい。


私は歌舞伎町と言う名の


海で


迷子になった魚





泣きはらした顔を
おそるおそる鏡で覗いた


死んだ目…してる




死んだ魚のような目


あぁ…
もう疲れちゃった


家に帰ろう


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もう一つの神話 ©著者:coco

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