5章:貧乏によるダメージを和らげるには (2/4)

貧乏の中でも、時代別でそのハードさが変わってきます。
これは、貧乏の度合いが大きいか小さいかではなく、精神的なダメージと貧乏に対するイメージに大きく関わります。
これを、
・裕福時代貧乏
・貧乏時代貧乏
というジャンルで区分します。

裕福時代貧乏とは、不況とは言え、今の時代はこちらに属します。
もっと言うなれば、高度成長期あたりからその後の、国も町も人もどんどん豊かになっていった時代の貧乏のことです。
周りが豊かになり、貧乏仲間だったはずの人までがいきなりの大儲けするのもざらにあったその時代に、いつまでも貧乏から抜け出せない苦しさと惨めさは大した破壊力をもって精神を破壊したそうです。
今の時代はその頃の日本とは事情が違い、お金が回ることが少ないですが、とにかく食べれない程の貧乏そのものが少ないです。ホームレスが太っている時代です。
私が子供の頃、学校では見ただけで貧乏な家の子だと分かるような子はもうかなり珍しいものになっていました。