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7章:隠蔽
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7章:隠蔽
成美の兄(次男)の四十九日も過ぎ皆で遺品を整理を始めた。
IT関連の仕事をしていた兄は、思い出をPCにしまい込んでいた。
自殺の原因を知りたかった…
PCに詳しい忍が調べた。
PCの中には、家族旅行の動画や成美が小さい頃の写真まで入っていた。
皆で見て泣きながら笑った。
一つだけセキュリティがかかり開けない場所があった。
忍は、そこに答えがあると考えた。
暗証番号は、成美の誕生日だった。
いつもは、忍が確認してから皆に画像を見せていたが、忍は怖くなり、成美の両親、兄(長男)姉と忍と成美で見た。
忍が、再生をクリックした。
そこには、薄暗い外が映っていた。何かに近付くにつれ声が聞こえた。
硝子越しに明かりが漏れその中には…
幼い成美が裸で椅子に座っていた。
皆、固まった。忍は、すぐにPCを消した。
成美は、焦っていた。その後、何が行われるかは兄と成美は、知っていた。いや、家族の皆が知っていたかも…
知らないのは忍だけ…
その後、何がおこるかは、訳の分からない事を言って忍をごまかした。
しかしPCをいじれるのは、忍だけだった。
成美が兄に逝かせられる画像や父のペニスをしゃぶる成美。
兄(次男)は、徐々に巧妙になり部屋中に隠しカメラを付けていた。
幸せって何?愛ってなんだよ!こんなの家族かよ!画像の最後に書かれていた。
全てを知った忍は…嘘であって欲しかった。
忍に確信させたのは、成美の母だった。
母は忍に全て話した。家の恥だが黙っていられなかった。
今、話さなければ…
成美の姉も鬱だった。原因は成美が発端だった。
母は成美の事で悩む人を増やしたくなかった。自分のような思いをさせたくなかった。
忍は母の話しを黙って聞いた。
忍は、離婚を決意した。
成美の母は、離婚をすすめた。
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