成美は…

忍は喜んだ。菊は相変わらずだって。
光と名付けられた。成美が男の子と信じて決めていた名前だ。

成美は良い母を演じた。
子供達を着飾り子供に良いという事は全て行い有紀の子供が持っている物は全て揃えた。
成美はそうする事で自分の欲求を満たしそして、自分を良い母と誉めた。
誰にも負けたくなかった。
そうする為に借金は膨らみ、ついに忍の金だけでは生活さへ難しくなっていた。子供達が病気になっても病院代もなく実家に借りに行く始末だった。
実家に行くと全て菊のせいにし成美は金を借りた。菊の生活を知っていた両親は成美を疑わなかった。

祥子を有名な幼稚園に入れ光を教育の為と保育園に預け成美は働いた。
忍の子供を２人産んだ成美は誰の意見も聞かず勝手に決めた。忍は成美に逆らえなかった。

成美は元の職場に戻った。子供達の行事が多い為パートにした。
幼稚園や保育園では、役員を務めた。
全て自分が良い母を演じる為に引き受けた。
そして自分を誉めた。

全て完璧な成美だったが忍の相手をする暇が無くなっていたが忍の子供を育てる事で補っていた。


忍は成美への愛が冷めていた。成美に会わないようにする為に残業を代わり成美が寝た頃を見計らって家に帰った。
子供の為に離婚は口にしなかった。
忍は成美の体に惚れていた。

成美は忍の気持ちを知る余裕は無かった。愛されてる事を疑わなかった。

成美が寝ていると我慢出来なくなった忍は、狂ったように成美を抱いた。

成美はそこに愛を感じていた。