お店には週2を基本で、たいてい会社帰りに出勤していた。

始めこそ「愛美」として過ごす時間に違和感を感じていたものの、一ヶ月も経つ頃にはその生活リズムに
少しづつ慣れを感じていた。



ある大雨の寒い夜。

客足の悪い中、いつも通り個室で一人ひたすら待機していた。


一人で何もしないでいる時間も嫌いではない。

携帯をいじったり、仮眠をとったりと、待機している時間もそれはそれで楽しんでいた。


そんな時やっと一人のお客様が来店した。