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3章:水曜日。
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あたしお店では、学生ということにしている
。
アフターや店外を求められた時に断りやすいように。
「明日学校1限からなの。」
「ごめんなさい。月曜日までにレポート提出しなきゃなの。」
たいていこの言葉でお客さんは諦めてくれたし、学業と仕事を両立させていることを褒めてくれたりもした。
だからこの日、太客がアフターに誘ってきた時も、学校を理由に断った。
このお客さんはすごくいい人だし、アフターに行っても何も損はない。
いつもご飯を食べに行ったら1、2時間で解放してくれるし、タクシー代も多めにくれる。
だけど誘われた瞬間、レンの顔が頭に浮かんで、咄嗟に誘いを断っていた。
もしレンが今夜も来ているのなら、レンは独りで待つことになってしまう。
あたし達はお互いの連絡先すら知らないのだから。
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