15章:愛人 (2/12)

仕事で店にいた。

平日でかなり暇で、その日は客も来ないので待機席で待機していた。

電話が鳴った。

私『もし〜。』

かず『何しとるん？』

私『仕事〜！超暇だで来てよ！』

かず『行ってやりたいけど、俺今動けんからなあ。何時に終わるん？』

私『分からん。暇だで早上がりなんやない？』

かず『終わったら電話してよ。』

私『分かったよ。』

暇だったので12時半で上がった。

とりあえずかずに電話した。

私『終わったよ！』

かず『お前暇？』

私『暇だよ。』

かず『タクシー代出すからこっちまできて。』

タクシーに乗り、言われた場所に向かった。

そこはゲームセンターだった。

かずが来て、タクシー代を払ってくれた。

車が何台か停まっていた。

かず『ちょっと車ん中で待ってて。』

かずの車の助手席に座った。

後の席には、かずの後輩らしき人が乗っていて、何か揉め事でみんな忙しそうにしていた。

私の足元には、金属バットが3本あり、運転席の横には、包丁が入っていた。

こいつ何もん？！