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11章:鑑別所
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みくと、2人部屋になって、だいぶ気が楽になった。
話し相手、一緒に生活する相手がいるだけでこんなに違うものなんだ。
みくと同じ部屋になれて、仲良くなれて良かったと思った。
みくより、私のほうが審判が1週間くらい早い。
審判で、ここから出れるか、少年院に送致されるかが決まる。
こんな生活勘弁。
こんな所、とっとと出たる!
審判の日が来た。
荷物をまとめ、食べてないお菓子をこっそりみくにあげた。
私『みく元気でね!審判頑張って早く娑婆に出てこいよ!華恋も絶対、今日出たるからさあ!』
そう言い残して、部屋を出た。
最初に来た、奥の部屋に入り、鑑別所のジャージから、着てきたスエットに着替える。
鑑別所の先生達と、車で裁判所へ向かう。
裁判が始まる。
私は、反省したふりを突き通した。
反省が認められ、娑婆に出れることになった。
反省なんてしとるわけないやん!
とりあえず、娑婆に出られるのが、何よりも嬉しかった。
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馬鹿な女 ©著者:奥村華恋
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