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4章:現実逃避 (1/8)

4章:現実逃避

気が付いたら、あっという間に高校生になっていた。
毎日が目まぐるしかったからだと思う。
それまでの自分の記憶はほとんどない。

ただ、弟は相変わらずで。
治らない病気とまだ、日々闘っていた。
点滴と、一日に十数種類の薬を飲む毎日。
顔は病気のせいで歪み、体は薬の副作用でふっくらし、機能が上手く行かなくなっていた。
両親は弟は自分達のせいでこうなったんだと、嘆くようになった。
両親も、もう何年も看病していたから、疲れていたようだった。

始めはよくわからなかった現状が、病院に行ったり、親に聞いたりしているうちに、次第にわかるようになってきた。
弟は頭の病気になり、始め生死をさ迷っていたらしい。
今は命は心配ないらしいけど、もう一生治らないって。
薬を飲み続けないと、発作を起こしてしまい、発作が出る度に、少しずつ脳細胞が壊れていってしまうらしい。
普通に近い生活はできるようになるかもしれないけど、普通の生活はできないって…
そう知ったら、弟や家のことを考えるのが、嫌になった。
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元風ー1ー ©著者:うーやん

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