要が経営者になりたいと言い出して、私は驚いたけれど、要ならできると思った。


けれど、要の話は私の予想を反するものだった。


『俺ね、美容院やりたいんだよね。』


はぁっ！？


私は、てっきりホストだと思っていた…。


『えっ！？美容院って…だって要、美容師じゃないじゃん！！』


『知り合いの子にやらせる。いい子なんだよ。りんにも今度会わせるから。』


知り合い…？
嫌な予感がした。
女の第六感ってやつだろうか…


『要！その知り合いの人って女の人？？』


『そうだよ。
あっ！りん…もしかしてーやきもちやいてるの？(笑)

大丈夫だよー(笑)』


要は笑ってた。けれど、私は不安で仕方なくなった。