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11章:余命宣告
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11章:余命宣告
本当は書くべきじゃないのかも知れんが、久々に堪らない思いになった。
一応、医者の端くれとして働いている。こういう生業だから、人の死に接するのは少なくない。
ちょっと前、診察に訪れた若者に余命宣告をしたばっかりだ。
男「ああー、参ったな。」
俺「・・・」
男「あの、入院とか治療の開始とか、すぐ始めないといけませんかね?」
俺「ええ、それはもう。すぐにでも取り掛からないと。」
男「うーん。一ヶ月待って頂けないですか?」
俺「何かあるのですか?」
男「母親が、来月楽しみにしていた旅行があるんです。俺がこんなんだって知ったら、とても安心して行けないでしょうし。」
俺「そうですか。ですが猶予もそうないのが現状です。」
男「ですよねえ。参ったなあ。そういや、再来月は父親の誕生日なんですよ。」
俺「・・・」
男「参ったな、ほんと、参った・・・。時間全然足りないですよ。まだ、親孝行してないんですよ。」
段々と声が震えてくる。
男「両親に、いつか生でオーロラ見せてやるって約束したんですよ。このまんまじゃ、孝行どころか最悪の親不孝者じゃないですか・・・。」
他にも、兄弟にああしてやりたかった、友人にこうしてやりたかった、職場で迷惑かける、など、自分の身の上よりも、あくまで周囲への迷惑が申し訳ないと悔やんでいた。
最後の方は泣き崩れてしまった。
こんな状況ですら、他人の事ばかり考えられるような若者が、どうして死を目前とせねばならないのだろうか。
どれだけ体験したって、決して慣れるもんじゃない。
そして、こんな若者一人救えない俺の不甲斐無さに、一緒に泣いてしまった。
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ちょっと泣ける話 ©著者:メルシー
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