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7章:ごめんねおばあちゃん…
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7章:ごめんねおばあちゃん…
私が中学生のとき祖母が死んだ。病気を発見したときにはもうどうしようもなかった。
でも病気がわかる前から祖母の様子は変で、多弁だったのにうまく喋れなくなったり、うまく呼吸ができないようなことがあった。
それなのに私と兄はそれをからかうようなことをして、祖母も笑って受け流していた。
でも病気が発覚する少し前、兄にからかわれた祖母が声を押し殺して泣いているのを見た。
自分の身体がうまく動かなくなっていくのを感じて、どれほど不安だったんだろうと思う。
それなのに、祖母は私たちにはそれをみせないようにしていた。
私はそれを知ってすごくつらかった。ずっと謝ろうと思っていたのに、そのうち祖母は寝たきりになってしまって
それから、私はあまり祖母と顔を合わせられなくなってしまった。
祖母の部屋にはいつもヘルパーさんがいて、二人にはなれなかったから。
祖母もきっと会いに行こうともしない私のことなんか嫌いになっただろうと思っていた。
でもある日私が部屋でピアノを弾いていたらヘルパーさんが来て、私に言った。
「もっと弾いてあげてね。おばあちゃんあなたのピアノとても楽しみにしてるの」
涙が出た。でもその後すぐ祖母の容態は急変して、帰らぬ人になってしまった。
今でもずっと後悔している…
なんですぐ謝らなかったんだろう…もっと会いに行ってやらなかったんだろう…
ごめんなさいおばあちゃん…
ごめんね…
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ちょっと泣ける話 ©著者:メルシー
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