9章:天国にいる君と地獄にいる僕 (2/2)

今日は誰も起こさないでくれ

ずっと眠って居たいんだ

僕は知ってるから

ここが地獄だって事を



鬼が僕を取り囲んでいる

僕の目覚めを待ちわびている

こんな状況で寝れるわけないよ

そんな図太い神経は持ってない

だから寝たフリをする

それが僕に出来る唯一の抵抗






君は今天国にいるのかい？

そこは楽しいかい？

僕には見せた事の無い様な

幸せな顔をしてるんだろうね



君が幸せならそれでいい

本音が半分

強がり半分




君を地獄に引き摺り込むわけにはいかないからね

僕は喜んで地獄に落ちる

本音が半分

強がり半分




鬼なんかぶっとばしてやる

でも知ってるんだ

鬼の正体は

僕の君への想いだって事を

殴れやしないよ

だから寝たフリをする

それが僕に出来る唯一の抵抗