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8章:新緑
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桜の花も散り、木々の葉が緑色に輝きだした。
翔と外出した日から、私達は一緒にいる事が多くなった。
朝、家まで翔が迎えにきてくれて一緒に登校する。
休み時間の度に少しずつ会いに来るようになった。
昼休みはベンチで昼食。
いつもドーナツしか食べない私を翔は叱った事があった。
その日から、翔のお母さんが私のお弁当まで作ってくれるようになった。
帰りは下駄箱で待ち合わせして下校する。
たまに高台の公園に寄ったりし、日が暮れるまでお喋りをする。
家の前まで送ってもらい、それからはメールでの会話になる。
翔は沢山メールをしてくる。
一緒にいない時は殆どだ。
授業中によく、眠いだの暇だの入れてくる。
夜になると写メになる。
多分飼っているであろう柴犬の写メ。
いつも同じ柴犬で首輪をしていたから。
そんな毎日を繰り返し過ごしていた。
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大嫌いな君へ ©著者:サクラ
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