あたしは家に着いた。



着信がないか気になってお風呂に
入れなかった。


待った。



来ないだろうと思いながらも、やっぱり

期待してしまう。



気になってしかたがない気持ちも
時間が経つと気にしたくないという
気持ちに変わり、あたしはお風呂に入る。



いつもよりゆっくりと。



考えないようにすればするほど
逆効果なのに。




お風呂を上がり、いつもより丁寧に
髪を乾かす。



部屋に戻り、携帯を見てみる。


着信はない。



あたしは寝るに寝れないがﾍﾞｯﾄに入り、
目をつぶる。





こんなに気にしてる自分は気持ち悪い
と思ったけど、こんなに少ない時間の
中でしんじ君への気持ちは確かに
大きくなっていたんだ。