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104章:10年前の思い出…
中2の時に新任の女先生にいたずらしようってことになって、先生が体育館に一人でいたときに5人くらいで襲い掛かった。
プロレスの、足を持ち上げて宙でグルグル回すジャイアントスイングをしようとしてたんだけど、羽交い締めにした時に、
「キャァァァァァーッ!」
って先生が悲鳴を上げて、バンッ!バンッ!バンッ!って感じで周囲の準備室の扉が開いて昼休み中の男の先生たちが飛び出してきた。
「お、お前らぁぁ!」
ってもう生徒じゃなくて不審者を恫喝するときの表情だった。
「こ、この子たちがぁぁ」
って羽交い締めにされていた先生も顔をグシャグシャにして叫んだ。
「私達だけでは処理出来ない。校長を呼ばなければ。」
みたいなことを言って男の先生達が集まってくる。なにか勘違いされてるのではと激しく感じていたここは言い訳をしなければならないと思った。そして僕はグイッと一歩前に出てよく通る声で言った。
「僕たちはただ、先生を回そうとしていただけです」
10年前の思い出だ。この後の怒号は今でも夢に見る…。
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