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28章:ラーメン屋
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28章:ラーメン屋
息子「久しぶりに父さんをラーメン屋に誘ったんだけど遅いなー。一風堂って言ってあるんだけどなー。」
父「おーい!」
息「あ、父さんだ!こっちこっち!どうしたの?遅かったじゃん。」
父「ごめんなー、だめな父親で…」
息「いやいや、そこまでは気にしなくていいって。」
〜店内〜
父「こういう店は彼女とよく来るのか?」
息「そんな彼女なんていないよー。」
父「いいよ、隠さなくて。いるんだろ?」
息「う、うん。いるよ。」
父「出て来いよー!」
息「ここにはいねーよ!」
父「いいなー、21歳。青春だよなー。」
息「そう?」
父「ああ、いいとも。春を売るとかいてセイシュン」
息「それは売春だろ!何言ってんだよ。とりあえずなんか頼もうよ。」
父「よし、頼もう。ウエイトレスさーん!連帯保証人になってくださいませんか?」
息「何を頼んでんだよ!メニューだろ!じゃあ僕は、普通のラーメン。」
父「じゃあ俺は普通のカップラーメン。」
息「あるわけないだろ!」
店「かしこまりました。」
息「あるのかよ!」
父「あ、すいません、ここビールありますか?」
店「ありますよ。」
父「じゃあいいや。」
息「何のために聞いたんだよ!」
店「かしこまりました。」
息「かしこまるなよ!ちょっとは疑問に思えよ!」
父「でも珍しいなー。お前から誘うなんて。」
息「ああ、大事な話があるんだ。」
父「ま、まさか…‥俺は本当の父親じゃないとか!?」
息「意味わかんねーよ!違うよ、将来の事だよ。僕さー‥」
プルルル‥‥プルルル‥‥
父「ちょっと待て!会社から電話だ。はい、もしもし一風堂です。」
息「あんた店員じゃないだろー!」
父「もしもし、なんだお前かー!今食事中だよ!見てわかんねーのか!」
息「電話じゃわかんねーよ!」
父「ごめん、ごめん。それで話ってなんだ?」
息「ああ、僕音楽やっていこうと思って‥‥」
父「なに?聞こえなかったよ。もう2回言ってくれ。」
息「せめて次で聞く努力しろよ!だからー音楽をやっていきたいの!もうここまでやってきたわけだし。」
父「そうかそうか、俺は賛成だ!ただし父さんが何て言うか‥‥」
息「お前は誰だよ!」
父「どうせならピッグになって帰って来い。」
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