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19章:肉 (1/1)

19章:肉


4歳の頃、祖父が死んだ。葬式に出て出棺の時に

「これからどこにいくの?」

ときいた私に

「おじいちゃんを焼きに行くんだよ」

と父。
何の事だかさっぱりわからず寝てしまい、気が付くと家に・・・

しばらくして「ご飯よ〜」と母。
で、その時のメニューが豚の生姜焼き。
急に感極まった父が泣きながら食っているので、その肉を間違いなくおじいちゃんだと思って食べはじめた私。
祖父が大好きだったので、私も泣きながら、

「おじいちゃんおいしいね」

と言うと、父はさらに激しく泣き始めて、母が

「おじいちゃんみえるの?」

と私に聞くので、目の前にある肉が祖父だと確信している私は、

「おじいちゃん目の前にあるよ」

と答えると両親は二人で泣き出し、私も泣き出し、どうしようもないお馬鹿家族状態に。
(豚の生姜焼きが祖父の大好物だったのを知るのは10何年後)

本当に恥ずかしい話だが、小学4年位まで肉は全て人肉だと思っていた。
何故か給食の肉?はベトナム戦争の犠牲者だと思っていた。
だから手を合わせていただきますと言うのだと思っていた。

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ちょっと笑える話 ©著者:メルシー

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