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11章:〔きっかけ〕 (1/10)

11章:〔きっかけ〕

職員室のドアをノックし、
まこ『失礼します。鈴木先生いらっしゃいますか?』


窓側の方から、

鈴木『おぉー!藤田!待ってたぞ』


なんだか明るい。


少しホッとした。


鈴木は、私の方に来て、
会議室に連れて行かれた。

初めて入る…。広い!!


鈴木『まぁ、座りなさい。』

2人で、椅子に座った。

かなり緊張していた私。

鈴木『そんな緊張するなよ!藤田、入学してから、友達できたか?なんとなく、いつも1人で居る気がして…』

鈴木は中3の担任で、授業以外は中1の階には来ないのに…。

気にとめて居てくれたって、すぐわかった。


ましてや、授業中、いきなり泣いたんだから…。


入学してから、初めて人に心配してもらった………。

自然と、また涙が出た。


鈴木『無理にとは言わないが、話せるなら話しなさい』

優しい……。

私は、鈴木の顔を見て。


この先生なら、話してみても大丈夫かなぁ。


って思えた。


と、ゆうより、多分私の方が誰かに聞いて欲しかった…。
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私の人生…。 ©著者:まこ

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