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14章:わたし…裏切り
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14章:わたし…裏切り
わたしは決めていました、バレンタインの今日もしも彼がわたしを求めてきたら彼に全てを許そうと…
帰りは先輩が車で送ってくれた…
家の近くで停めてもらった
「ここでいいの?」
「もう近くなので歩きます、送っていただいてありがとうございました」
わたしの心はまだ泣いていました
「本当にありがとうございました、失礼します」
車を降りようとするわたしの腕を先輩がつかんだ
「ケイ、もしも俺が君と付き合っていたならこんな大切な日に絶対一人にしないよ」
「………」
「こんな悲しい思いはさせない、彼と別れて俺と付き合わないか?」
「えっ…」
時が止まった
つかんだ腕を引き寄せられ先輩は唇を重ねてきた
わたしは一瞬先輩に身を委せてしまった
“いけない”
わたしは先輩の腕を振りほどいた
「さようなら」
ドキドキしていた
先輩がわたしのことを…
小走りに家に向かった
“家の前に誰かが…”
「どこ行ってたんだよ、遅かったなぁ」
彼が…
「どうして、テレビは…」
「だからさあ〜なんとか早く終わらせるから家に居てって言ったじゃない」
「だってまだテレビに…」
「そう、だだこねてライブじゃあなくて収録にしてもらったんだよ、まぁ放送は生ってことになってるけどね」
思わず彼に抱きついた。
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