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5章:家族 (1/4)

5章:家族

「ただいま〜」

「おかえりなさい」

あら?
娘の声がしない?
不機嫌な顔で見てるのか見てないのかわからないがテレビの前に座っていた。

「おや、お嬢様はご機嫌ナナメかな」

「そうなのよ、あと1点でベスト4だったのにそこから逆転負けしたのよ」

「あそこでヒカルがサーブミスなんてするから負けたんだ」

娘は中学で勉強よりも部活のバレーボールに打ち込んでいた。

「まあ仕方ないでしょバレーはチームプレーなんだからそこから崩れたのはみんなの責任でしょ」

「だって…勝てる試合だったのに…」

「仕方ない明日気分転換にパパに美味しいものでもごちそうになりましょう」

「それ賛成〜」

「おいおい、勝ってお祝いならわかるけど負けてごちそうってのはいかがなもかなぁ」

「じゃあ瞳が一生不機嫌でもいいわけ?、ああ冷たい父親!ああ残酷!」

「はいはいわかりましたよ」

娘の瞳には敵わない

「勝った!!」

「じゃ何にしますか?」

「うーん、寿司!いや焼き肉!パスタもいいかな、ママどーしよう」

「今日は回転寿司だったから焼き肉かパスタがいわね」

「回転寿司行ったの?」

と私が訪ねると

「そう、試合の帰りにみんなでね、反省会よ」

「なんだ、もう残念会済んでるんじゃないじゃないか」

「それはそれよ、ネェ〜ママ」

こんな時の女性の団結力はすごい…

「はいはい、二人の行きたい所にいきますよ」

と言い私はお風呂にすることにした。

湯船につかりながら今日のことを思い起こしていた。
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D.N.A. ©著者:神楽坂 龍

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