17章:出会い (2/3)

いつも通り仕事が終わり
美咲の家の近くでﾀｸｼｰを下り
２人で歩いていた

うるさいﾊﾞｲｸの音‥暴走族だ

『うるせーなー』叫んでいた

音が段々うるさくなってくる
後方から聞こえ、近付いてくる

私達は音に負けない位大きい声で
歩道を歩きながら会話を続ける

誰か呼んでる‥誰？

車道の方に目を向けると
一台の単車に２ｹﾂした男２人

軟派された‥

『携帯の番号教えて』と言ってる

『携帯持ってなーい』
ﾊﾞﾚﾊﾞﾚの嘘

うるさくて早く去って欲しかった

白いﾒﾓ帳の様な紙を私達に
渡してきた‥そして去って行った

美咲と紙を見た

『030･･･････』

“携番？”

今時こんな軟派してくる奴
いるんだねと笑った

そしてどーする？と

それはどっちが番号を頂戴するか
私と美咲は自分のﾀｲﾌﾟだと番号を
頂戴していた

けど今回はどっちも登録する気が
ない空気‥

結局紙を受け取った私が登録した


その人と付き合う事になるなんて

その人と‥

その時には思ってもいなかった。