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8章:抱擁ファシズム
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私は都合があえばショウの部屋に居た。真逆の生活を過ごす私達は、限られた時間を出来るだけ共有したかった。
外部から隔離されたこの空間で、誰の目に怯える事もなく有意義な時間を過ごす。
『ブーブーブー』
ショウの携帯が鳴る。
「…アンリごめん」
ショウがセイヤの顔に変わる。きっとお客様からの連絡だろう。
現実は容赦はしない。
「…うん。良く頑張ったなぁ」
「好きだよ」
「俺も。愛してる」
初めショウは私を気遣い、私の見えない所で連絡していた。でもそんな優しさは欲しくなかった。
次第に私の隣でも電話を取る様になっていった。
けだるそうに煙草の煙りを吐きながらお決まりの台詞を並べる。
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ジルコニアの輝き ©著者:バニラ
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