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11章:〜希望〜 (10/13)


武「すぐ戻るから待ってろ!何か欲しいものないか?」


紗『大丈夫』


武「ちょっと行ってくる…ごめんな」







武田はホテルの部屋から出て行った


ひとりになるとどうでもいいことを考えてしまう


‘無一文のあたしはこれからどうなるんだろう,


‘光輝があたしを捜し回っているんじゃないか,


‘見つかったら…半殺し…,


‘光輝…あたしが居なくても大丈夫かな…,


‘妊娠していたら…,


‘武田とこの先どうなるんだろう,


‘ママのところに行くしかないのかな…行きたくないよ…,


‘夏樹と輝のところにあたしも逝きたい,


涙が止まらなかった


静かな部屋で人の目を気にせず子どもみたいに泣きじゃくった


泣いたって何も解決なんてしないのに

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ありのまま ©著者:紗弥加

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