9章:〜恐怖〜 (7/7)

ｷﾞｬｰｷﾞｬｰ叫びながら必死に逃げようと何度もしたけれどそのたび引きづられ光輝に捕まった


あたしも光輝も息を切らしながらの激しい時間が続いた


おさまったと思えばまた始まる暴力


あたしだけじゃなく光輝も精神的にも肉体的にもﾎﾞﾛﾎﾞﾛになっていたはずなのに光輝は同じことを何度も繰り返した


あたしの顔に比例するかのように部屋もぐちゃぐちゃ


あたしが逃げようとすればするほど光輝の怒りを逆なでてしまう


そうわかっていながらもあたしは逃げようと必死だった


このとき初めて本気で思った


‘この人と一緒にいたくない，