10章:〜覚悟〜 (4/12)

数十分経ったころかな…


‘ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ，


玄関でﾄﾞｱﾉﾌﾞを回す音が聞こえた






「おいっ！紗弥加居るんだろ？」






今でもはっきり覚えている


それは正しく‘潤司，の声だった



『潤司…ｯ！』


光「あぁっ？！…お前いい加減にしろよ」


馬乗りになった光輝は一瞬焦った顔をしたように見えたけどあたしの上からよけることはなかった


『潤司…助けて』


潤「紗弥加？何してんだよ！開けてくれ！」


たぶん…あたしが叫ばないように光輝はあたしの首を締めた


首にのめり込む光輝の手を振りほどこうと爪で引っ掻いた


‘何で潤司が居るの？，
なんて考えはなかった


自分のことでいっぱいいっぱいだったから…