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6章:〜勇気〜
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「側に居ろよ…」
哀しそうな光輝の声をかき消すようにあたしは言った
『まず病院に行こう?』
「…大丈夫」
『大丈夫なわけないじゃん…』
光輝は病院に行くのを最後まで拒んだ
傷は血管まで到達するほど深いものではなかった
光輝がナイフを持ち自分を切り付けたのはこれが最初で最後だったけれど、今でも忘れられない
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ありのまま ©著者:紗弥加
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