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7章:不安要素 (6/6)



1月末の寒い金曜日だった

週末と言う事もありプラチナはいつもより賑わっていた




その日…離れた場所にいるトワの席でシャンパンが5本近く開いた



令子が来てる時…トワは私と令子さんを必ず死角になる様に座らせた


しかしシャンパンコールで名前を呼ぶのだから意味が無い





閉店間際…私は何となくトイレに立った



そこで初めて入れ違いに出てきた令子さんとバッティングした



勿論遠巻きに見た事はあったが…こうして至近距離で目が合うのは初めてだった



決して派手ではないがサッパリと男受けしそうな上品な顔



私とは真逆のスラッと背の高い細身の身体



腰まで伸びた艶々の黒髪




当たり前だが到底叶わない




同時にこの時…私は令子さんも私の存在を認識していたのだと言う事実を把握した




何故なら……





何故なら…彼女は私を無視したのだ





スレ違い様にペコリと頭を下げた私の事を無視したのだ





いや、無視ではない





スレ違う瞬間に…彼女から浴びせられた何とも表現しがたいあの空気



あの目線



それは…正に…いわゆる狂気に満ちた女のそれそのものだったのだ












…どうしよう…トワを取られる





その瞬間私の脳裏にはこの言葉がよぎった






心臓がバクバクしてきた










私はその直後初めてプラチナのトイレで吐いた
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狂ってた… 前半 ©著者:弓

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