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48章:〜サイボーグ〜 (1/9)

48章:〜サイボーグ〜

私「つーか、携帯忘れるって、どうなの?あいつの事だし絶対データも日頃から消してないよ。」


タツヤ「どっか抜けてるからな…豪は…。」


どーしようもない馬鹿な男がティアラに向かって、私とタツヤは小汚い立体のパーキングに止めた車内の中で、どーしようもない馬鹿な男を待っていた。


隣に車が止まった。


その車からメガネをかけた高橋に似たようなナヨナヨしたサラリーマン風な男と、明るい髪を巻いた派手な女が車から降りて、私達の車の前を腕を組んで通り過ぎた。


サラリーマンは楽しそうに笑っていた。


派手な女も楽しそうに笑っていた。


私「…楽しくもないのによく笑えるよ。」


タツヤ「客のオヤジは楽しそうだけどな。」


私「昔…私も頑張って笑ってたんだけどなぁ…。」


タツヤは黙っていた。


私は続ける。


私「祐輔に出逢ってから、なんか好きでもない男の隣でニコニコするの、無理になったんだよね…。」


タツヤは笑った。


私も笑った。


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闇企業〜世の中金…なの?〜 ©著者:ももか

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