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1章:1985→1990 (1/4)

1章:1985→1990

父40歳。クラブ、焼肉屋、タレント事務所、外車輸入販売、ゴルフ場、喫茶店、経営。 
母23歳。クラブ経営。

1985年、こんな2人の間に一人っ子として産まれた私。 

東京のマンションで家族3人、それなりに裕福な生活を送ってた。


今思えばお金に困ってなかったのって、この時だけだったな…


一人っ子で、父が40歳という事もあって甘やかされて育てられた。 

2歳の誕生日にはピアノが家に届いた。 

習い事は、バレエにピアノ、バイオリン、英会話、それと塾と絵。

幼稚園受験の為に母は必死だったんだと思う。自分が日本人じゃないから、だから馬鹿にされないようにしなきゃって。 

日本人じゃないからって、結婚を反対した義母や、父の親戚達を見返してやる!って気持ちだったと思う。 


私自身は、習い事が大好きだった。

大好きなママと過ごす唯一の時間だったから。
それに、頑張ったら沢山褒めてくれたから。

母と会えるのは、夜ご飯と習い事の時だけだった。

父との時間は夜ご飯とお風呂だけ。 

夜ご飯を食べて、私をお風呂に入れて、父と母は仕事に行く。毎日夜8時に。 
8時になるのが嫌でたまらなかった。

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私の足跡〜女23歳〜 ©著者:京香

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