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2章:迷走 (13/13)

エリナ「どうしよ…」
瑠羽「え?」
エリナ「売り掛けが…」
瑠羽「売り掛け?」
エリナ「つけのことだよ。」

エリナは泣きながら続けた。

エリナ「しおんが、今月売り上げ低いと来月休みないからエリナと遊べないって悲しそうな顔したの。」
瑠羽「うん」
エリナ「だからエリナが使うって酔った勢いで言っちゃったんだ」
瑠羽「…」

嫌な予感がした。

エリナ「どうしよ。60万も掛けしちゃったよ…」

瑠羽「は?馬鹿じゃないの?今月あと半分も残ってないじゃん」
エリナ「そうなの…ヒック」
瑠羽「どうするの?」

エリナ「ヘルスで稼げばってしおんの先輩が…」
瑠羽「嫌じゃないの?」
エリナ「嫌だけどしかたない。明日面接行ってくる」


私は止められなかった。
私には肩代わりしてあげれるほど貯金もないし、私が代わりに働いてあげる勇気もやさしさもなかった。

ごめんね。

そんな風に思ってた私は、まだ純粋でした

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MISS ©著者:如月 瑠羽

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