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悲しみの底

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【小説概要】リアル コインロッカ-ベイビ-のその後③

  • 小説ID:42744
  • カテゴリノンフィクション
  • ページ数:0ページ
  • 連載状況:連載中
  • 総閲覧数:0件
  • しおり数:0人
  • レビュー:0件
  • 作成日:2014年9月18日
  • 更新日:2014年9月18日
バタン…

東京地方裁判所第13号法廷の正面扉から手錠とロープにつながれた奴が入ってきた。結審の日。マサルの隣にシスタ-が座っていて、奴が入廷してこちらに近寄ってくると、シスタ-の手は激しく震えた。マサルは震えるシスタ-の手を両手で覆った。

裁判長が判決を読み上げる。「主文、○○○○を懲役13年に処す…」
その時だった。少しだけ横を向いた奴の顔が、こともあろうに微笑んだ。

いや、笑ったんだ。

マサルはまるで無意識であるかのように立ち上がり叫んだ。「てめえ絶対に許さねえ!オレが必ずぶち殺してやる!この野郎!てめえごら!今ここでぶち殺す!ぐわぁるわぁぁあ………… 」

ふと我に返るとマサルは法廷の外に立ちすくんでいた。シスタ-の手を振り払い傍聴席の柵を乗り越えようとして、警護係の二人に捕まえられ退廷させられたそうだ。

シスターが椅子に座り泣いていた。

通りには秋の枯れ葉が散らばっていた。あれから約10カ月長く眠れない夜を過ごした。
帰りの地下鉄のホーム。シスターはマサルの手をつかんでこう言った。

「もうおしまい。今日でみんな終わりにするの。まぁ坊がそんなだったら、ミカがいつまでも悲しいばかりよ。 ね… だからもうおしまいにしましょうね。」

マサルは大人の声でまるで小さな子どもみたく号泣した。泣きわめいた

地下鉄の轟音がマサルの泣き声をかき消していった。

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著者: kainさん

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悲しみの底 ©著者:kain

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