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【小説概要】リアル コインロッカ- ベイビ-のその後①

  • 小説ID:42739
  • カテゴリノンフィクション
  • ページ数:0ページ
  • 連載状況:連載中
  • 総閲覧数:0件
  • しおり数:0人
  • レビュー:0件
  • 作成日:2014年9月18日
  • 更新日:2014年9月18日
コインロッカーって
知ってる?

使うことある?

そうそう、
駅の通用口とかに
ちょこっと
並べられてるやつ。

最近じゃ
あまり見かけなく
なったけどね。

あれね、
昭和39年に
東京は新宿の地下道に
最初に作られて、
日本中に
広まっていったんだよ。

それでさ、
昭和40年頃から
立て続けに起きた
事件なんだけど、
時代は日本が
高度経済成長期。

ベビーブームと
いうのもあってさ、
東京新宿の地下道の
コインロッカーに
生まれたばかりの
赤ちゃんを
捨てていく事件が
相次いで起きたそうなの。

わぁ…残酷…



でしょ。











ミ-ン ミン ミン ミン…





うだるような暑さの
夏の朝だったらしい。

昭和41年7月17日

早朝6:30頃

新宿中央公園を
根城として生きていた、
当時はルンペンや
乞食(こじき)と呼ばれ、
世の中のつまはじき
とされていた
現代のホームレス
源田という男。

仲間たちからは
源(げん)さんの愛称で、
その筋たちの
顔役だったらしい。

源さんはその朝、
毎朝の行事の如く、
新宿の西口地下道を
徘徊していると、
どこからか
赤ちゃんの
泣き声が聞こえ、
近寄った先が
新宿駅西口
中央地下道エリアB
ロッカー番号 0254

半開きになった
扉を開けると、
そこには
生まれたてホヤホヤの
赤ん坊が、
薄手の花柄の
タオルケットにくるまれ、
力いっぱい
泣いていたそうな。

少しの産着の着替えと
タオルと布オムツ、
そして
書き置きとされる手紙が
泣きわめく赤ん坊の
かたわらに
紙袋に詰めて
置いてあったそうな。



源さんは
赤ん坊を抱き上げ、
さぞや
いぶかしげな顔で、
添えられていた荷物を
小脇に抱え、
その小さい小さい命を
足早に
新宿駅西口交番へ
届けたんだそうな。

そこから
その小さい小さい命は、
新宿は西戸山にある
NPO法人が運営する
キリスト教
孤児の為の施設
『ゆりかごハウス』に
預けられ、
同じような境遇の
子どもたちと
短いけど
とても中身の濃い時を
過ごして
いくことになるの。



その小さい小さい命に
付けられた名前は

勝 (まさる)

施設のファ-ザ-が
何にでも
負けないように…って
授けてくれたの。



そう

それが 僕。





第二話へ
続く

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著者: kainさん

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