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835章:涼の周辺3・暇なOLゥ??待機任務ですゥ!!
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835章:涼の周辺3・暇なOLゥ??待機任務ですゥ!!
「そうゥ、でェ………」
警視庁の某階は、
《涼の周辺2》
で述べたように、新美班の若い娘ばかりであった。
「そうなのォ、おかしいわよォ………」
新美の指令による、
《囮捜査》
つまり、新美班の任務に就いてない娘同士は通常の会話なら、お昼休みは自由である。
「だからァ、そうゥ、言ったんだけどォ………」
任務に就いてなくとも、
《特別公務員》
に分類される為、警視庁に出勤せねばならなかった。
「エェェェッ!!何それェ………」
いわゆる、
《待機任務》
であり、要は何もする事がないのである。
「思っちゃうでしょうゥ??そうゥ………」
しかし、普通のOL等と違い、お昼休み以外の時間は、
《性犯罪捜査》
の性質上、個人情報保護の為、各自の個室で過ごさねばならなかった。
「ところでさァ、あのォ………」
従って、お昼休みの警視庁某階の廊下は、
《待機任務》
と言えば聞こえはいいが、暇を持て余した若い娘のお喋りで一杯である。
「それェ、分かるゥ!!言えてるよォ、ねェ??………」
勿論、任務に関わる話は厳禁されているが、コワモテ揃いの建物の中、某階廊下だけは、暇な若いOLの休憩室のようになっていた。
「ところでさァ、新美さんってェ??」
《涼の周辺2》
で連続強姦犯の囮捜査に成功した涼も、
《待機任務》
の真っ最中であるから、当然、お喋りに加わっている。
「誰もォ??姿ァ、見たことォ、ないってェ??」
指令・アドバイス等、全てメールかPDFという、新美の事が涼は何時もながら気になっていた。
「ンゥ??皆ァ、そうよねェ??他の新美班員(こ)たちもォ??」
同じ新美班員の唯という娘も、少し怪しむような顔になっている。
「大体ィ、おかしくなァいィ??男の人かァ、女の人かだってェ??」
《任務》
の時でさえ、気になる事は、
《待機任務》
で、暇な時は余計に気になっていた。
「分かんないわよねェ??現場にだってェ??」
性犯罪囮捜査専門班である新美班員の娘が、犯人を確保する、という、一番危険で重要な時でさえ、捕獲(確保)チームだけが登場する。
「ねェ??冷たくなァいィ??」
前回の囮捜査で、危うく犯されかかった涼は、捕獲(確保)チーム到着が遅い事等に抗議のメールをしたが、新美に一蹴されていた。
「ウゥッ!!お昼休みィ!!」
終了を告げる音楽に、涼は美貌を顰めそうになる。
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