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828章:涼の周辺3・美人お嬢様連続誘拐
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828章:涼の周辺3・美人お嬢様連続誘拐
(やだァ!!目立っちゃうじゃないィ!!)
栞はS女子高の3年で、放課後にクラスメイト達と別れた後、少し離れた公園に停められたロールスロイスに、咎めるように目をやった。
(まあァ、前ェ、校門に停めちゃってたけどォ??)
戦後直ぐから続く〇〇製薬の三代目が栞の父で、現会長であるから、娘を監視する意味もあって、運転手に送迎させているのだ。
「あのォ、田中さんゥ、やっぱ目立っちゃいますからァ………!!」
近づく栞の姿を認め、ロールスのドアを開けた運転手に、ブツブツ高級車の送迎に異論を唱えていた。
「そりゃァ、S女子高(がっこ)に停めるよりましだけどォ??」
運転手の田中が、耳を貸してくれないのは何時もの事である。
「あの、途中、会長の新しい秘書、拾いますから………」
田中が珍しい事を言うが、栞は気に止めなかった。
(ただでさえェ、目立っちゃうのにィ??)
12歳の頃から、何度もモデルや芸能関係のスカウトを受けた美貌の、大きな瞳を制服の胸に落とす。
(まだ発育《お》っきくなっちゃってるゥ??)
日本人のモデル体形の娘にしては滅多にない、素晴らしい乳房の膨らみは、制服のブラウスの胸部を大きく持ち上げていた。
「あの男、鈴木くん、乗せますから………」
田中がスーツ姿の真面目腐った男の前に停めると、鈴木が乗り込んで来る。
「こんにちは鈴木さんゥ………」
板に付いた挨拶が口から出た栞は、後部座席の、鈴木が乗って来る左側に座っていた為、右側に移ろうとした。
「ッ!!」
お尻を浮かせ、鈴木に背を向けた瞬間、背後から羽交い締めにされている。
「ヤッ、ンウゥッ!!」
悲鳴を上げようとした口がハンカチで塞がれていた。
(嫌ァァァッ!!)
ツンと刺激臭を感じた栞は、背後の男の手に制服の上から乳房がまさぐられ、必死に逃れようと暴れる。
(ウゥッ!!)
ドンドン目の前が暗くなり、腿や乳房を触られているのが、他人の事のように思えて来た栞は、意識を失った。
「タッ、堪んねえ躰だな!!」
鈴木は言い、意識を失った栞を、自然な感じで後部座席の右側に座らせ、膝の上に毛布をかけている。
「怪しまれないように!!」
運転手の田中の扮した男は、すでに発車させながら注意するが、鈴木役の男は鼻の穴を膨らませていた。
「いいから!!」
毛布の下で、栞の膝の間からいやらしく手を滑らせる男は、ズボンの前をパンパンにさせている。
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