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794章:涼の周辺2・痴漢囮捜査
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794章:涼の周辺2・痴漢囮捜査
(ああッ!!もうゥ!!ヤァダァァァ!!)
涼は内心、愚痴った。
(連続強姦犯逮捕《あの》御褒美ィ………訳分かんない賞状だけだったしィ、結局ゥ!!)
何話か前に述した、
「涼の周辺」
、で全寮制男子高に男装して潜入し、犯人逮捕に成功した涼は、その後警察学校を卒業している。
(こんな任務《おしごと》ォ!!)
首席で卒業した涼は、件の時と同様、警視庁〇〇課の新美の直属の特殊刑事に任命され、痴漢の囮捜査をしていた。
(涼だってェ………女の子なのよォ、二十歳になっちゃったけどォ!!)
学生である内に初手柄を挙げた涼は、新美によって新設された、性犯罪捜査専門の特殊班に配属されている。
(大体ィ、新美《にいみ》ィ、ってェ??………誰なのよォ??)
直属の上司であるが姿を見た事がなく、
「新美」
、自体も、姓だか名前だか分からず、あだ名ともつかなかった。
(性犯罪捜査専門ゥ、特殊班だからァ………新美ってェ、女性上司ィ??)
しかし、姓ならば男の場合もあり得るし、名前としても、男の場合でもおかしくない。
(もうゥ、ややっこしいィ!!)
痴漢の囮捜査であるから、涼は当然、男装でなくタイトスカートのリクルートスーツに、あまり高くないヒール姿だった。
(窮屈ゥ!!………でもォ………連続強姦犯捜査《あの》ときィ??)
美しい髪も、長めのセミロングにまで伸びた涼は、乳房やお尻の辺りを窮屈に思いながら、初手柄の時を思う。
(全寮制男子高に潜入ゥ、男の子の振りィ!!)
上向きに反って尖り、十分に発達した乳房の膨らみを、特殊なサポーターで隠さねばならなかった。
(連続強姦犯捜査《あの》ときに比べればァ、まだいいけどォ??)
捜査中の涼の姿は、リクルートにしてはスカート丈短く、膝上10センチはあり、お尻や腿の形がクッキリし、パンティのラインまで透けている。
(あァあ!!………痴漢の囮捜査ァ、かァ??)
前回の捜査と違い、娘の躰を隠さなくていい、というより、寧ろ、娘の躰を強調した方がよい捜査であった。
(だからァ、ってェ………お尻もパッツンパッツンだけどォ………オッパイもォ!!)
今やHカップになっている乳房で、ジャケットの胸が大きく持ち上げられ、ブラウスは鉢切れんばかりになっている。
(ヤァァァッ!!………じゃなァいィッ!!)
駅の階段でお尻の動きを熱心に追う視線を感じ、通常の娘の感覚になった自身を叱った。
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