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762章:美宮の周辺・エッチな夜勤
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762章:美宮の周辺・エッチな夜勤
(ヤダァ、やっぱ心細ォいィ!!)
慢性的な看護婦不足の中、看護学校卒業前の、美宮でさえ、実習の名目で、夜勤する羽目になっていた。
(だってェ、先生宿直室出しィ??)
ナースステーションは美宮一人の上、医師の宿直室は階下である。
(省エネェ??)
経費削減とエコの為、ナースステーション以外は暗く、それが美宮を怖がらせていた。
(観なきゃよかったわよォ、〇〇病棟ゥ!!)
最近、レンタルビデオ屋で借りてしまった、夜勤中の怪談を扱った映画を思い出し、両腕でナース服の乳房を抱えてしまう。
(ナースコールゥ、鳴らないかなァ??)
普段好色に見られたり、お尻を触られたりするような入院患者でさえ、顔を会わせたくなっていた。
(ンゥ??ナースコールゥ!!)
だが、その病室のネームには、誰の名前も書かれていない。
(ヤァァァッ!!ユッ、幽霊ィ??)
真っ青になったが、ここでも指導看護婦の葉山の言葉が浮かんだ。
(ナースコールのォ………電気系統の故障ゥ??)
他にも、退屈した入院患者が、特に新米看護婦を怖がらせる悪戯、とも美宮は葉山に教えられている。
(故障ゥ??悪戯としたらァ………中村さんかァ、あの男の子たちィ??)
いずれにしても、確認は看護婦の仕事で、悪戯なら、普段セクハラ三昧の入院患者を、ギュウといわせる事ができると思った。
(もうゥ!!)
怖さを振り切るように、美宮はナース服にピッタリ包まれたお尻を振り、サンダルを鳴らせて、その病室に向かっている。
「ちょっとォ??誰かいらっしゃるんですかァ??」
病室の引き戸を開け、声をかけたが、返事がなかった。
(故障ゥ??)
それなら、病室に入って装置を調べなければならない。
(ヤダァ??)
静まりかえった暗い病室が怖く、入室出来ないまま、やたらと手にしているライトをかざした。
(誰もいないしィ、幽霊もォ??)
引き戸のすぐ横が死角になっており、そこの気配まで気づけなかった美宮は、入室してしまう。
「ムフゥッ!!」
刺激臭のあるタオルのようなもので、美宮の鼻と口が塞がれていた。
(チョッ、ちょっと誰ェッ!!)
声を上げようとするが、タオルに邪魔されている。
(ドッ、泥棒ゥ??)
だが、金庫室は階下だった。
(ッ!!勃起《お》っきくなっちゃってるオチンチンゥ??)
泥棒の疑惑は、お尻に当たっている気味悪い硬さの正体が、男の性器と分かって消滅している。
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